かわいい子には旅をさせよ 出会った人
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ゆみちゃん、開運の旅★心震えるところ4
出発まであと 150日
引き続き、私の旅の原点となる旅行について
今日は沢山の出会った人の中から、印象の強かった人3人をご紹介します!
一人目 旅で出会った親切な人No.1 イタリア人留学生 ティーナ
32日間の旅行期間中、ホテルを決めず現地のツーリストインフォメーションで当日予約をする
ということを体験したかったので、宿を予約しない街は、
安全な中規模都市であるドイツのStuttgart(シュツットガルト)に決めました
フランクフルトからドイツの国鉄で1時間ほどの都市です
地球の歩き方などで、ツーリストインフォメーションの場所はチェック済み
中央駅に着いて地下直結のその場所へ行くと・・・・
中は真っ暗!!!「まさか、今日は休業?!」青くなりながらも入口ドアをよく見ると張り紙が
達筆のドイツ語でなんて書いてあるのか判らない
地図っぽい絵が描いてあるので、「もしや違う場所?」
仕方が無いので、通行人にその張り紙を見てもらい、困っていることをジェスチャーで伝えると
場所が違うと言っている(と思う)、流暢なドイツ語で説明してくれるが判らない・・・・
今の様に、携帯でカシャッ!と写メを撮る事も出来ません
地図方向と真っ暗なインフォメーションを何度か往復しながら
声を掛けた通行人の何人目かが、イタリア人留学生のティーナでした
なんと!ティーナは、インフォメーションセンター移転先まで連れて行ってくれました!感謝!!
次のミッションはホテルの予約
だが希望を伝えることが難しい・・・質問も聞き取れない(*_*;
困っていると、先ほど入口で丁寧にお礼を伝えて別れたティーナが後ろから何か言っている
心配で戻って来てくれて、私の片言の単語を理解して、窓口担当者と言葉を交わし、
予算内でホテルを予約してくれたのです!!
あまりの嬉しさに、夜のつまみの柿の種と、浮世絵コースター(現地在住の知人数人に会う予定だったので、お土産)をプレゼント
本当に本当に親切な最高のレディーでした( ;∀;)
更にこれだけでは終わらず、なんとティーナは地下鉄数駅先の私の予約したホテルまで案内してくれたのです
更に更にチェックインまで・・・・言葉にならない感動ものでした~!!
二人目 グラナダ・アルハンブラ宮殿の出口係員のおじさん
当時はトラベラーズチェックを現地の銀行や両替所で、現地通貨に換えていました
ヨーロッパもユーロではなく各国独自の通貨
ドイツはマルク、オーストリアはシリング、イタリアはリラ、スペインはペセタ・・・
グラナダにはバルセロナから飛行機で入ったのですが、
週末で銀行へ行けず、ましてグラナダは南アンダルシアの古都で小さな街・・・
兎に角、両替し損ねて現金がない状態だったのです
クレジットカードがあれば何とかなるか・・・と思ったのは甘い考えで、
当時は、地方都市だとVISA、Masterのどちらかしか使えないとか、
両方使えないとか、クレジットカードが使えないところも多く、
現金が無い状態・・・(*_*;
それでも滞在期間は限られているので、この旅行のメインイベントの一つ、
アルハンブラ宮殿へクレジットカードが使えることを願いながら向かいました
ダメ!!!!クレジットカードは使えません
アルハンブラ宮殿の入口まで来ているのに、入場出来ません
宮殿の入口、出口、周辺をウロウロして、どうにか入れないか考えていたところ、
出口から出て来る人をチェックしている人がいないことに気が付きました
こうなったら、腹を括って出口から逆行してみることにしました
入場料払わず、犯罪じゃん!というツッコみはもう時効なので勘弁してください
が、そんなに世の中それほど甘くない
小さな詰所があって、おじさんが中に居るではありませんか!!
もちろん、止められました((+_+))
中に入れられて、座らされて・・・・こうなったら必死です
チケットを失くしてしまった仮想ストーリーを作り上げ、心底そのことを事実として伝えました
単語の羅列とジェスチャーで・・・・
私の顔を真顔でじーーーーーっと見ていたおじさん (10秒?15秒?)
突然満面の笑みで「アミーゴ!!」と叫んで、ぎゅーーーっとハグ したかと思ったら、
入れ、入れ~と、出口から中へ入れてくれたのです マジか!
どういう思考ロジックでおじさんが中へ入れてくれたのかは解りません
余りにも必死な私の熱意が通じたのでしょうか・・・・
あの時のおじさんのお陰で、イスラム文化の最高傑作とも言われる世界遺産「アルハンブラ宮殿」を満喫出来ました
結果的に、無賃入場で・・・・
三人目 マドリッドで舞台演出をしている日本人 モトオさん
湾岸戦争で大手旅行会社のヨーロッパツアーは軒並み中止
個人旅行も控える人が多いせいか、行きの英国航空はガラガラの状態でした
乗り換えのロンドン・ヒースロー空港での待ち時間、
一人の日本人男性と話しをしました
マドリッドに住んでいるとのこと
32日後、私はマドリッドから日本へ帰国します
無事に30日間の旅行を終えたら、最後の都市マドリッドへ行くことを伝えると、
連絡して~と、電話番号を教えていただきました
度重なるアクシデントを克服してメンタルが強くなった私は、マドリッドへ到着すると
教えてもらった連絡先へ電話をかけてみたのです
すると、喜んで会っていただき、なんと!マドリッドで舞台演出をしているモトオさんの公演が
本日この後行われるとのこと!その公演にご招待していただきました!
出演者はほぼ全員が日本人女性、かつ、彼女たちはフラメンコを学ぶための留学生
一生懸命、自分の好きな事を追い続ける彼女たちの熱い想いが素敵でした
この3人の他にも、本当に沢山の人との出会いがありました
老若男女を問わず、片言の英語や絵を描いてのコミュニケーションもなかなか楽しかったです
今の時代は翻訳機なる、当時からすると魔法の様なツールがあるので、
コミュニケーションにも困らなくなりました
でも逆に、相手へ伝えたい、伝えるんだという熱量はこの時代の方が多かった様に思います
皆さん、どうしていらっしゃるか・・・
一瞬の通りすがりの出会いかもしれないけれど、
30年以上経っても私の心にはまだキラキラと彼等の記憶が生きているのです