決断

改運開運★日常のつぶやき27

改運の旅、出発まであと 132日

 

人は生きて行く上で、大きな決断を迫られることがあります

時にその決断を悔いることも・・・

 

私は反省は必要だけど、悔いることはほとんどしない性格です

それでも、生涯忘れられない「悔いたこと」があるので、

私と同年代の皆さんの今後の参考にしていただきたく書くことにしました

 

2015年明け早々、夫の母が軽度の気管支炎を発症し「検査のための入院」中に病院から連絡があり、

「突然呼吸を継続することが難しい状態になったため、人工呼吸器を付けました

「・・・・・・・」

朝食も元気に普通に食べて、なぜ急変?

連絡をうけた義父も夫も義弟も全員が病院へ駆けつけ、医師との面談

 

突然の容態急変に、病院側は命を救う行為人工呼吸器使用という選択を、

義母や家族の意思を確認することなく行ったのです

 

この 人工呼吸器 これが人によっては 悪魔の拷問道具 になることを皆さんはご存知ですか?

義母は自力呼吸ではなく、機械によって強制的に呼吸させられている状態です

この日はまだ母の意識はありませんでした

 

数日後、母の意識が戻りHCU(準集中治療室)で治療中の母を見舞うと、

筆談でコミュニケーションを取ることが出来ました

この筆談コミュニケーションで母の気持ちを知って、

私たちは深い後悔をすることになったのです

 

全部(管や機器を)取って欲しい

あちらの世界へ行きたい

楽になりたい

 

人工呼吸器は、一度使ってしまうともう死ぬまで外す事が出来ません

外すこと = 呼吸が維持出来ない = 

と言うことです

だから、医師は人工呼吸器を外してくれないのです

医師の「仕事」は、人の命を救うことだからです

 

見舞う都度、ユーモアに溢れた母との筆談でしたが、とても、とても苦しそうでした

入院期間に制限があるため(長期入院患者は病院経営上は利益にならない患者)、

やっと受け入れてくれた隣の県の病院へ転院しました

多少は手足が動かせる母でしたが、人工呼吸器の管が付いているので、自由は全くありません

 

ある日母を見舞うと、ナースコールのボタンが母の手の届かないところに上げてありました

夫に尋ねると、頻繁にナースコールを押すので業務に差し障りが出るとかで・・・・

そんな病院でも家族は何も言えません

人工呼吸器必須の母を、それが無くとも寝たきりの母を、自宅で看る事は出来ません

定期的に医療行為も必要です

 

言葉が話せない母

自分の意思がしっかりあるのに、意思を貫く事が出来ない母、

筆談でどんなに意思を伝えても、叶えてもらえず逆に家族を苦しめるだけだと悟った母は、

もう、「人口呼吸器を外して(死なせて)欲しい」と書いてくることは無かったです

 

13か月ほど、この人工呼吸器で辛い思いをした母は、徐々に体力が落ちて・・・

呼吸するのを止めました

もう人工呼吸器でも母に呼吸させることは出来ませんでした

 

治療をすれば、回復する(見込みの)病状、年齢、更に本人の意思や家族の意思によって

人工呼吸器を使うことは、大いに結構です

正しい使い方をすれば、人の命を救う素晴らしい神のご加護のような機械です

 

でも、使う当事者本人や、家族の考え方によっては、拷問道具でしかないのです

それから、私たちは自分たちにいつ訪れるか分からない万が一の時の治療法

延命措置について家族で確認し合いました

 

検査入院であっても母の年齢を考慮し、万が一の時の延命措置について、

病院側へしっかり伝えておくことが出来ていれば、

母は人工呼吸器を付けられずに済んだかもしれない

 

義母を亡くして約4年後2020年12月、私の実父が誤嚥性肺炎で入院しました

「延命措置に人工呼吸器等の機械は一切必要ありません

兄が脳梗塞で倒れた直後だったので、私一人でこの決断を下して病院へ伝えることは、

考えていたより辛かったです(病院側から一番先に確認をされました)

 

元気な時に、話し合いをしておくことはとても大事なことなのです

 

高齢者胃ろう(胃に直接栄養を入れるチューブを付ける事)も、

私たちは拒否することにしています

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